僕は写真が上手です。
そもそも上手いと下手の違いってなんだろうって。
SNSが流行してる今だから、フォロワー数とかいいね数なのかな?
そういう人もいるだろう。
これは否定的な言葉ではない。
あなたなりの「上手」や「楽しい」を見つければ良いのではないかって心底思う。
これは僕なりの、今の写真業界への提言だ。
流行って「できるもの」じゃなく「作られるもの」なんだ。
今あなたが当たり前だと思ってることは「誰かが作ったもの」だ。
明るくて、色が鮮明で、暖かい写真が流行ってるよね。
絶対どこかで見たことあると思う。
Instagramではこう並べたら伸びる。
「統一感」という言葉が、「撮りたい写真」を抑制する。
「こうした方が良い」が、「こうするべき」に変わっていく。
あなたの個性が、いつの間にか消えていく。
何かを肯定するときは、何かを否定するのが効果的な方法だ。
人はどう頑張っても、マジョリティに賛同する。
息苦しくてしょうがない。
終わりにしないか、こんな世界。
別にこの記事を読んでる人が、誰かを否定してるって言ってるわけじゃない。
もっと自分の「撮りたい」に素直でいいんじゃないか?って言ってるだけだ。
他人の「撮りたい」をもっと賛同してもいいんじゃないか?ってことだ。
街中でスナップを撮ろうが、
カップルを撮ろうが、
綺麗な女の子を撮ろうが、
無機物的なものを撮ろうが、
何を撮ろうがその人の自由だ。
「これを撮ってる人はこうだから、、、」って意識をやめようって話だ。
さっきの「上手い」と「下手」の話に戻るけど、僕の中で「目指す先がある」って条件のもと、上手いかどうかの比較があると思う。
例えば僕はブライダルの撮影を仕事としてしてるけど、先輩と僕だったら「先輩の方がお客様に喜ばれそうだな」って思って、「上手い」と思っている。
目指す写真家がいるなら、その人は「上手い」で、自分はまだまだ修行の身だろう。
つまり、「あいつは上手い」「あいつは下手」って他人目線からは判断できないってことだ。
「良い」と思った写真に対して「上手いね!」って言ってしまうことはあるが、ボクは誰かの写真に関して「アドバイスください!」って言われない限りは意見しないようにしている。
僕が見て「色温度青すぎるでしょ、、、」「暗すぎない?」って思うものも、その人にとっては100点かもしれないからだ。
その人が決めた100点に、関係ない人が点数を上塗りする権利はない。
もしドヤ顔で「あなたの写真ってこうですよね〜」っていう人がいたら、
大きなお世話だ。
お前の判断なんて聞いてない。
って言ってやれ。
あなたの「好き」を否定する権利なんて誰にもない。
もっと自分の「好き」を信じて進んで欲しい。
もし「好き」がわからないなら、とりあえずたくさん写真を撮ろう。
僕も4年という時間をかけた。
そしてまだまだ「好き」はわからないでいる。仮説はあるけどね。
溜まりに溜まった思いの欠片を吐露してみました。
みんな違ってみんな良いよねって、伝えたいことはそれだけ。
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〈製作者〉
ARATA / Photographer
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